野球 インバートWとスタンダードWって何?アーム投げとは違うの?

投球フォーム スタンダードW 投手

このページでは、野球で投手をしている人なら最近耳にすることも多くなってきた、「スタンダードW」という投げ方と「インバートW」という投げ方を解説していきます。


ピッチングフォームに関わることなので是非チェックしておきましょう。

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1. インバートWとスタンダードWって何?

近年、YouTubeなどで良く耳にすることが多くなってきたこのインバートWとスタンダードWという言葉ですが、投球フォームのテイクバックに関する肘の使い方を指す言葉です。

まず、インバートWという投球フォームはテイクバックの際に肘から吊り上げるようにして腕を上げていくフォームのことを指します。こちらは日本人にとても多い投げ方なんですね。


下の画像は、今期楽天イーグルスに復帰した田中将大投手の投球フォームですが、肘から吊り上げていることがわかりますね。

一方でスタンダードWという投球フォームは、テイクバックの際に肘から吊り上げるのではなく手が先もしくは腕全体を上げていく投球フォームのことを指します。

今まで野球をやってきた人であれば、アーム式と言えばわかりやすいかもしれません。


下の画像は、オリックスバッファローズのエース山本由伸投手の投球フォームですが、手先の方が先に上がっていき腕全体がトップへ向かっていることがわかりますね。

こちらのスタンダードWを提唱する方からすると、肘から吊り上げるインバートWの投げ方は肩や肘に負担がかかりやすく、故障しやすい投げ方だとされています。

この原因はテークバック前後におけるいわゆる「腕の引き過ぎ」によるものが大きいようです。


ピッチャーに限らず野手送球においても、トップにおける肘角度(上腕・前腕の中心ラインを結ぶ角度)は90°程度が望ましいされており、これより広すぎても狭すぎても故障リスクが高まるとされています。


アメリカでは、一時期この投げ方が推奨されていましたが、あまりにも故障者が増えたため現在ではあまり推奨されていない投げ方です。

現在の日本の主流はインバートW?

ここまでの話を聞いているとスタンダードWの方が良いのでは?と思いますが、実は現在の日本プロ野球界ではインバートWの方が主流となっているんですね。


動画で見ていきましょう。

まずは大谷翔平投手

確かに肘から上げていることがわかりますね。45秒あたりから見るとわかりやすいです。

次にダルビッシュ投手

こちらも肘から上げています。1分あたりから見るとわかります。

次に藤川球児投手

藤川球児投手はわかりやすいですね。20秒あたりから見ると肘から上げています。

この3人の共通点として、3人ともトミージョン手術を受けており肘を故障しています。


この事実だけを見るとやはりインバートWは故障しやすいフォームと言われてもおかしくありません。

今後はスタンダードWが主流になっていく?

メジャーリーグではすでにスタンダードWが主流となっておりましたが、今後は日本プロ野球界でも主流の投げ方になっていくのでしょうか?


現在活躍中のオリックス山本由伸投手を始め、若い投手はスタンダードWに取り組んでいる様子が伺えます。

まずは代表的な山本由伸投手

綺麗なスタンダードWですね。肘からは吊り上げておらず、腕全体が上がっていくようなテイクバックとなっているのがわかりますね。
15秒あたりから見るとわかりやすいですね。

次にこちらもオリックス山岡泰輔投手

山岡投手も山本由伸投手同様に肘からは上げていませんね。5秒あたりから見るとわかります。

そしてこちら千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手

スローではありませんが、15秒あたりで止めて見るとわかります。
以前はインバートWでしたが、最近はスタンダードWを取り組んでいる様子です。


最速163キロを誇り、絶対に怪我をさせたくない千葉ロッテとしては佐々木朗希投手にスタンダードWに取り組ませているのではないでしょうか。

以上の3人を見てもわかるように、近年の若い選手がスタンダードWに取り組んでいることがわかりますね。

まとめ 結局インバートWとスタンダードWはどっちがいいの?

いかがでしたか?
今までの話を聞いているとインバートWは肘や肩を故障しやすく、スタンダードWの方が良いのでは?
と思う方がほとんどだと思います。

事実だけを見ると、インバートWの選手が肘を故障するパターンが多いのは確かです。


しかし、日本ではまだスタンダードWの投手は少なく若い選手が多いため、スタンダードWでは故障が少ないという実績はまだありません。そのため、今のところはスタンダードWの方が良いとは一概に言えないんですね。

今後、山本由伸投手や山岡投手、佐々木朗希投手が日本球界で活躍しメジャーへ行き、そこで肘を故障することなく活躍することが出来て初めてスタンダードWの方が故障しにくいフォームだと言えるのではないでしょうか。

今後の活躍を見守っていきましょう。

スタンダードWの投げ方を身に着けるならこちらの記事↓

【野球】スタンダードWの練習方法を覚えて怪我をしにくいフォームを身につけよう

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